本作は基本的に一本道で話が進み少しずつ世界の謎や秘密が明かされていきます。
個別ルートは、一部を除いてそれぞれ各ヒロインと結ばれた後の話をメインに主人公と
ヒロインが力を合わせて世界で生きる姿を描いています。
物語の後半になるほど世界の秘密や真実に近づいていくのでどうしても、最初の方で
メインの章になるヒロインは
シナリオ の完成度と言う点では高い評価はできませんね。
ただ世界の秘密や真実を知らないからこそ平和に暮らす…そう言う考え方も出来ると
思います。
無知ゆえの無為は許されると思う。だが知った上での無為は罪だ これは
この作品のとあるキャラの発言です。世界の秘密や真実を知らない主人公とヒロインが
平和に暮らす…これは許されると言っていますね。逆にティアの個別ルートでの世界の
秘密や真実を知りながら中々行動出来なかった主人公は罪と言う事ですね。ただ人間は
そこまで完璧な生物ではないですからね。何でもかんでも損得だけで動いている訳では
なくそこに感情があるから思い悩んだりする訳ですよ。ティアの個別ルート以外での
主人公はまるで機械のように最善の選択
だけ をしてきて始めてティアの個別ルートで
自分の感情と向き合ったからこそ中々行動出来なかったと私は思っています。(そうは
言ってもウジウジし過ぎとかへタレたとか言う気持ちも分からなくはないですけどね)
この辺りの賛否はどちらかと言えばプレイする人の
主人公に求める物 の違いのような
気がしますね。個人的には初めて人間らしさを見せた良いシーンだと思いますが。