共通ルートは 主人公が洋菓子店にやってきてヒロイン達と一緒にお店を
立て直す所を中心に描写しています。個別ルートでは 各ヒロイン達の
心に秘めた問題や町の伝承や妖精についての謎に迫ったりします。
基本的には、まったりとした雰囲気の中で話は進んでいきます。その独特な
世界観は本当に妖精がいるかもしれないと思わせてくれますね。良く言えば
神秘的。悪く言えば非現実的と言う事です。例えば共通ルートの洋菓子店の
立て直しのシーンなんて流石に無理があるような気がします。その後の個別
ルートでのお店の経営だって非現実的だと思います。ただ、ここに文句を言う
人は同時にこのゲームに向いていないと思います。このゲームはあくまでも
雰囲気や世界観を楽しむ様に作られていると思います。それはシナリオでも
一緒です。せっかくの雰囲気や世界観をぶち壊す様な無粋な考えはやめて
まったりのんびりとプレイした方がいいと思います。後、少し気になったのは
主人公がヒロインを好きになる過程ですね。この辺りの描写の乏しさも
あって主人公の心情を理解しにくい所がありました。これは欠点と言えると
思います。何だか欠点の方ばかり書いてしまいましたが、妖精の夜や町の
伝承。更にヒロインの心情など色々と描写しながらも各ヒロイン達の個別
ルートや最後のおまけで上手くまとめていましたね。特に最後のおまけで
明かされる事実。後からもう一度読みなおすと色々と伏線はあったのに
最後まで私は分からなかったですね。この辺りは上手に作られていたと
私は思います。